Japanese
English
臨床報告
緊急ステントグラフト内挿術で救命しえた内腸骨動脈瘤破裂の1例
Endovascular repair of a ruptured internal iliac artery aneurysm:a case report
江口 大彦
1
,
松本 拓也
2
,
川崎 勝己
1
,
池田 泰治
1
,
是永 大輔
1
,
竹中 賢治
1
Daihiko EGUCHI
1
1福岡市民病院外科
2川崎幸病院心臓血管外科
キーワード:
内腸骨動脈瘤破裂
,
ステントグラフト内挿術
,
緊急手術
Keyword:
内腸骨動脈瘤破裂
,
ステントグラフト内挿術
,
緊急手術
pp.1373-1376
発行日 2011年10月20日
Published Date 2011/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103761
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要旨
症例は66歳,女性.下腹部痛を主訴に前医を受診し,造影CTで左内腸骨動脈に径9cm大の囊状瘤と後腹膜血腫を認め,左内腸骨動脈瘤破裂の診断で当院に緊急搬送された.高リスク患者(高血圧,糖尿病,脳出血後,関節リウマチのためステロイド内服中)で巨大な内腸骨動脈瘤であり,開腹手術のリスクは大きいと考え,緊急ステントグラフト内挿術(EVAR)を施行した(局所麻酔下に,左内腸骨動脈のコイル塞栓と左総腸骨~外腸骨動脈にステントグラフト留置).EVARは循環動態の安定した高齢・高リスク患者の腸骨動脈瘤破裂症例に対して有効な選択肢となると思われた.
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