Japanese
English
臨床報告
精神疾患に合併した,腹腔内遊離ガスを伴う腸管囊腫気腫症の2症例
Two cases of pneumatosis cystoides intestinalis with psychiatric disorder
小南 裕明
1
,
廣吉 基己
1
,
藤田 博文
1
,
邦本 幸洋
1
,
荻野 和功
1
Hiroaki KOMINAMI
1
1聖隷三方原病院外科
キーワード:
腸管囊腫気腫症
,
精神疾患
,
腹腔内遊離ガス
Keyword:
腸管囊腫気腫症
,
精神疾患
,
腹腔内遊離ガス
pp.1319-1323
発行日 2010年9月20日
Published Date 2010/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103198
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要旨:精神疾患に合併した,腹腔内遊離ガスを伴う腸管囊腫気腫症を2例経験した.症例1は63歳の女性で,統合失調症を合併し,病変部は小腸,胃,十二指腸に及んだ.症例2は66歳の女性で,アルツハイマー病,パーキンソン病を合併しており,病変部は全小腸であった.2例とも重度な精神疾患が影響して術前に十分な問診や理学所見の聴取が行えなかったことから消化管穿孔や広範な腸管壊死を完全に否定できず,最終的に開腹手術を選択した.
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