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臨床報告
双児出産後に発症した白線ヘルニアに対してDirect Kugel Patch®で修復を行った1手術例
Direct epigastric hernia Kugel Patch® repair after twin birth
村上 耕一郎
1
,
塩見 尚礼
2
,
水黒 知行
1
Koichiro MURAKAMI
1
1総心会長岡京病院外科
2滋賀医科大学外科学講座
キーワード:
白線ヘルニア
,
上腹壁ヘルニア
,
Direct Kugel Patch®
Keyword:
白線ヘルニア
,
上腹壁ヘルニア
,
Direct Kugel Patch®
pp.1315-1318
発行日 2010年9月20日
Published Date 2010/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103197
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要旨:今回われわれは,双児の出産後に生じた白線ヘルニアの1症例を経験した.患者は29歳,女性で,2006年2月に正常分娩で双児(2,942gと2,604g)を出産した.2008年3月頃から上腹壁に拇指頭大の膨隆を認め,同年5月に当科を受診した.初診時,臍上に縦11.5×横7.5cmの膨隆を認め,腹圧下CTで白線ヘルニアと診断した.術中に,離開した白線組織に小裂孔を認め,また,周辺組織全体が菲薄化していたため腹膜前腔にDirect Kugel Patch®を留置した.術後瘢痕ヘルニアと異なり,腹膜破損のない症例ではテフロン面は不要であり,広範囲の補強が可能なDirect Kugel Patch®が積極的に選択されるべきである.
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