Japanese
English
臨床研究
成人小腸重積症手術例の検討―小児例との比較
Adult vs. neonate surgical intussusception management of the small intestine
小南 裕明
1
,
廣吉 基己
1
,
藤田 博文
1
,
邦本 幸洋
1
,
荻野 和功
1
Hiroaki KOMINAMI
1
1聖隷三方原病院外科
キーワード:
成人腸重積症
,
小腸重積症
,
手術的治療
Keyword:
成人腸重積症
,
小腸重積症
,
手術的治療
pp.565-569
発行日 2010年4月20日
Published Date 2010/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103038
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要旨:1998年1月から2007年12月までの10年間に腸重積症に対して手術的治療を行った全18例のうち,成人10例と小児7例が小腸発生であった.小腸発生成人例に限れば男女比は3:7で平均年齢は67.1歳,平均病悩期間は7.5日で主訴は嘔吐が最多だった.小児例に比べると成人例で血便,下痢の出現率が低く腹部腫瘤の触知頻度が高かった.全例が術前検査で腸重積症と診断されており,明らかな好発部位といえるものはなかった.病変部を中心とした消化管切除を必要としたのは10例中6例で,このうち3例が重積部に腫瘍を認めたが,病理学的検索の結果はすべて良性疾患だった.また様々な全身的合併症を伴い,特に成人例で認知症や統合失調症などの精神疾患が過半数でみられた.
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