Japanese
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臨床研究
人工肛門閉鎖術における環状皮膚縫合の経験
Purse-string skin closure after stoma closure
間遠 一成
1,2
,
窪田 信行
1
,
中田 泰彦
1
,
三原 良明
2
,
吉田 直
2
,
神野 大乗
1
Kazunari MADOU
1,2
1みつわ台総合病院外科
2日本大学消化器外科
キーワード:
人工肛門閉鎖術
,
環状皮膚縫合
,
創感染
Keyword:
人工肛門閉鎖術
,
環状皮膚縫合
,
創感染
pp.571-575
発行日 2010年4月20日
Published Date 2010/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103040
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要旨:人工肛門閉鎖術は,機能回復とQOL改善を目的とするため,社会復帰が速やかで整容性が良好であることが理想だが,高率な創感染に難渋し,また大きな瘢痕になりやすい.環状皮膚縫合(PSC)は,感染制御に優れた方法として1997年にBanerjeeが紹介した.最近,筆者もPSCを好んでおり,その経験を紹介する.大腸穿孔(4例),結腸癌イレウス(3例)などで人工肛門を造設した10例にPSCを施行した.人工肛門を含む腸管を切除し吻合後,腹壁を閉鎖し真皮にナイロン糸で連続巾着縫合を掛け,縫縮した.術後創処置は行わず1週間で抜糸した.結果,創感染は全例で認めず,9例では1~3cmの瘢痕に縮小し,整容性に優れていた.
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