手術手技
体腔内吻合による腹腔鏡下回腸人工肛門閉鎖術の手術手技
岡田 和丈
1
,
山本 聖一郎
1
1東海大学医学部付属病院消化器外科
キーワード:
腹腔鏡
,
人工肛門閉鎖術
,
体腔内吻合
Keyword:
腹腔鏡
,
人工肛門閉鎖術
,
体腔内吻合
pp.281-286
発行日 2023年2月15日
Published Date 2023/2/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003167
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近年,下部直腸癌における肛門温存率の上昇に伴い,回腸人工肛門を造設し,閉鎖する機会が増えた。回腸人工肛門閉鎖術は通常,ストーマ周囲の皮膚切開のみの創で行う比較的,容易な手術であるが,肥満で腹壁が厚い症例や腹腔内で回腸が周囲臓器や腹壁に癒着している症例では回腸を十分に腹壁外に挙上できず,創を延長したり吻合に難渋したりする場合がある1)。また,ストーマとして挙上している回腸を腹壁から剥離する際,その剥離した回腸を吻合に使用する可能性があるため,損傷しないよう細心の注意が必要である。
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