手術手技
同部位でのストーマ再造設の工夫
吉松 和彦
1
,
田中 宏典
1
,
伊藤 嘉智
1
,
荒木 しのぶ
2
,
藤原 由規
1
,
上野 富雄
1
1川崎医科大学消化器外科学
2川崎医科大学附属病院看護部
キーワード:
ストーマ再造設
,
経路変更
,
環状皮膚縫合
Keyword:
ストーマ再造設
,
経路変更
,
環状皮膚縫合
pp.1657-1662
発行日 2023年10月15日
Published Date 2023/10/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000003552
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直腸癌に対する術前治療や腸閉塞解除目的に造設された双孔式ストーマを閉鎖し,二期的に単孔式ストーマを再造設することがある。双孔式ストーマが横行結腸や回腸で造設されていた場合には,永久ストーマとして造設するS状結腸を用いた単孔式ストーマは,双孔式ストーマの造設部位と異なることが多いため,新しい部位に造設可能である。しかし,最初の双孔式ストーマが左下腹部のマーキング位置に造設されていた場合,再造設後のストーマ合併症軽減を目的に腹膜外経路を用いて同部位への再造設を検討する必要がある1)。その場合,ストーマ経路となっている腹壁や皮膚はある程度の容量が欠損することになり,同部位へのストーマ再造設には工夫が必要となる。
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