Japanese
English
臨床研究
完全皮下埋め込み式カテーテルの抜去例の検討
Evaluation of totally implanted central venous access device removal
繁本 憲文
1
,
田原 浩
1
,
前田 佳之
1
,
布袋 裕士
1
,
平岡 俊文
1
,
三好 信和
1
Norifumi SHIGEMOTO
1
1呉共済病院外科
キーワード:
完全皮下埋め込み式カテーテル
,
血管内留置カテーテル関連血流感染症
,
在宅中心静脈栄養
Keyword:
完全皮下埋め込み式カテーテル
,
血管内留置カテーテル関連血流感染症
,
在宅中心静脈栄養
pp.411-415
発行日 2010年3月20日
Published Date 2010/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103006
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:2006年1月から2008年8月までに呉共済病院で完全皮下埋め込み式カテーテルを留置した124例を対象とし,年齢,性別,穿刺か入れ替えか,担癌,糖尿病,抗悪性腫瘍薬・高カロリー輸液投与,ストーマ,胃瘻,喫煙,飲酒の有無,留置時の白血球数,末梢総リンパ球数,血清アルブミン値,血清コリンエステラーゼ値,予後について検討した.挿入時の合併症として血管外迷入が1例みられた.ポートが使用されなくなって1例で抜去し,18例で感染や外傷によって抜去した.のべポート挿入日数は36,472日で,1,000日あたりのポート抜去率は0.52%であった.高カロリー輸液投与した患者に感染による抜去例が多かった.ポート抜去した群とそのほかの群で予後に差はみられず,原因に対して適切に治療が行われれば生命予後への悪影響は小さいと考えられた.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.