トピックス 耳鼻咽喉科・頭頸部外科の人工臓器
埋め込み式代用喉頭
仲田 充雄
1
,
宇佐神 正海
2
,
江口 実美
3
1仲田耳鼻咽喉科医院
2国立水戸病院耳鼻咽喉科
3江口病院・福岡ヒヤリングセンター
pp.299-306
発行日 1988年4月20日
Published Date 1988/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411200138
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I.はじめに
無喉頭者における音声機能の回復は医学的にも社会的にも重要な問題である。無喉頭者の発声法にはCzermak(1859)の考案から発する人工喉頭を用いる方法1〜3)とGutzmann(1908)4)による食道発声法とに始まる。
喉頭摘川例の音声回復法としての食道発声法は第一選択法とされているが,その習得率は60〜70%であるといわれている5)。代用喉頭の閉発はCzermak(1859),Gussenbaucr(1874)6)以来,Tapia式(1883)人工喉頭,1950年代後半に開発された皮膚伝導式電気人工喉頭(transcervicaIEIectro Larynx)7)などの器具を用いるものと,Conlcyら8),Asai9)らの喉頭形成術によるものとが行われてきている。
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