特集 できる!縫合・吻合
Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法
8.内視鏡下手術における吻合
腹腔鏡下小腸切除後再建
長谷川 博俊
1
,
石井 良幸
1
,
遠藤 高志
1
,
岡林 剛史
1
,
森谷 弘乃介
1
,
平田 玲
1
,
代永 和秀
1
,
北川 雄光
1
Hirotoshi HASEGAWA
1
1慶應義塾大学医学部外科
pp.385-388
発行日 2009年10月22日
Published Date 2009/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102844
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はじめに
腹腔鏡下小腸切除を完全に腹腔内で行い,再建まで腹腔内で行う方法もある.しかし,実際には手技も煩雑となるほか,小腸は小切開創から容易に腹腔外に露出することが可能なので,われわれも含めて多くの内視鏡外科医は腹腔外で切除・吻合を行っているのが現状である.
腹腔外で切除・吻合を行うのであれば,開腹手術のそれと大差ないため,小腸-小腸吻合では,依然手縫い端々吻合を行う外科医も多いかもしれない.しかし,近年では自動縫合器を用いた機能的端々吻合(functional end-to-end anastomosis:FEEA)を好む外科医も増えてきている.本稿では,腹腔鏡下小腸切除後の再建で,われわれが行っている方法も含めたFEEA法の実際とコツについて解説する.
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