特集 できる!縫合・吻合
Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法
8.内視鏡下手術における吻合
腹腔鏡下結腸切除後再建
長山 聡
1
,
坂井 義治
1
Satoshi NAGAYAMA
1
1京都大学医学研究科消化管外科学
pp.389-393
発行日 2009年10月22日
Published Date 2009/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102845
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はじめに
腹腔鏡下結腸切除後の再建方法は,右側結腸切除の場合とS状結腸切除の場合とで大きく異なる.右側結腸切除の場合は体外で吻合を行うので,吻合操作自体は開腹術の場合と変わらない.
当科では,口径差のある腸管の吻合が容易で,吻合口径が大きく,吻合に要する時間が短いなどの利点を考慮して,linear staplerを用いた機能的端々吻合(closed法)による再建を行っている.一方,S状結腸切除の場合は腹腔鏡下にcircular staplerを用いたdouble stapling technique(DST)にて吻合を行うので,腹腔鏡下での一連の操作が必要となる.なお,腹腔鏡下での横行結腸切除や下行結腸切除後の結腸-結腸再建も主に機能的端々吻合にて行っている.
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