Japanese
English
臨床研究
一般病院における小児虫垂炎スコアの有用性
Pediatric appendicitis score benefit at front line hospitals
結城 敬
1
,
岩出 珠幾
1
,
工藤 恵
1
Kei YUKI
1
1JA長野厚生連佐久総合病院外科
キーワード:
小児急性虫垂炎
,
診断スコア
,
手術適応
,
虫垂炎穿孔
,
negative appendectomy
Keyword:
小児急性虫垂炎
,
診断スコア
,
手術適応
,
虫垂炎穿孔
,
negative appendectomy
pp.1261-1264
発行日 2009年9月20日
Published Date 2009/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102695
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はじめに
急性虫垂炎は小児急性腹症のなかで最も頻度の高い疾患であるが,発症早期には特徴的な症状や所見に乏しく,診断の遅れから穿孔に至ることが少なくない.ひとたび虫垂が穿孔すると腹腔内膿瘍や皮下膿瘍,癒着性腸閉塞といった合併症の頻度が上昇し,再手術率や入院日数が増加する一方1),穿孔を恐れるあまりに不要な虫垂切除が行われる傾向もあり,欧米ではnegative appendectomyと呼ばれている2).
われわれは2006年に筋性防御,白血球数,CRP値および腹部超音波所見の4項目からなる簡便な虫垂炎診断スコアを報告した3).今回,その妥当性についてprospectiveに検討を加えたので結果を報告する.
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