発行日 2007年5月1日
Published Date 2007/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007209505
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1998年1月~2005年5月に手術した小児穿孔性虫垂炎を対象に、2001年7月パス導入前後の変更を検討し、腹腔内ドレーン、腹腔内洗浄及び使用抗生物質が術後合併症予防に関係するか検討した。患者背景は挿入群、非挿入群間で有意差を認めなかった。術後合併症の発生は両群間に有意差を認めず、腹腔内ドレーン挿入が術後合併症の予防に有効となっていないことが示唆された。入院期間は挿入群で延長していた。腹腔内洗浄群ではセファゾリンナトリウム(CEZ)かセフォチアム塩酸(CTM)が投与され、非洗浄群では全例ピペラシリンナトリウム(PIPC)が投与され、患者背景に両群間に有意差を認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2007