Japanese
English
特集 大腸の非腫瘍性疾患—外科医のための診療指針
急性虫垂炎の診断,治療の進歩
Progress in diagnosis and therapy of acute appendicitis
吉村 和泰
1
,
恩田 昌彦
1
,
田中 宣威
1
,
古川 清憲
1
,
高崎 秀明
1
,
金沢 義一
1
Kazuyasu YOSHIMURA
1
1日本医科大学第1外科
キーワード:
急性虫垂炎
,
腹部超音波診断
,
手術適応
Keyword:
急性虫垂炎
,
腹部超音波診断
,
手術適応
pp.1535-1539
発行日 1999年12月20日
Published Date 1999/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903973
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急性虫垂炎は炎症程度によりカタル性,蜂窩織炎性,壊疽性に分類される.身体所見,血液生化学的所見では虫垂炎の各病期を明確に区別することは困難である.手術適応は画像診断で腹部単純X線検査での糞石,超音波検査での虫垂の描出,腫大,糞石が決め手となる.また進行症例や右側結腸憩室炎などとの鑑別にはCT検査が有用である.幼児,高齢者でも手術適応を決めるにあたっては超音波検査が有用であり,妊娠合併例では早期の手術が重要である.高度炎症症例に対する術前抗菌薬投与は術後感染症予防に有効であると考えられる.
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