Japanese
English
特集 胆囊癌根治手術をめぐる諸問題
〔T2症例の根治手術〕
pT2胆囊癌の手術―R0 with D2で個別化した外科治療を
Surgical treatment of pT2 gallbladder cancer:R0 with D2. A rationale for tailored surgery
横溝 博
1
,
平田 稔彦
1
,
林 亨治
1
,
木村 有
1
,
中嶌 雅之
1
,
松田 圭央
1
,
木原 康宏
1
,
山永 成美
1
,
寺倉 宏嗣
1
,
山根 隆明
1
Hiroshi YOKOMIZO
1
1熊本赤十字病院外科
キーワード:
胆囊癌
,
肝切除
,
胆管切除
,
リンパ節郭清
Keyword:
胆囊癌
,
肝切除
,
胆管切除
,
リンパ節郭清
pp.1049-1056
発行日 2009年8月20日
Published Date 2009/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102651
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
要旨:pT2胆囊癌は,原発巣は胆囊内に限局しつつもリンパ節転移を有することがあり,早期癌から進行癌への移行期にあたる.今のところこのpT2胆囊癌に対する外科治療に関して,予防的な肝切除や胆管切除の有効性を示すエビデンスはない.したがって手術にあたっては,肝切除や胆管切除はサージカルマージンを確保(R0を達成)するためのオプションと捉え,郭清は可能ならD2まで行うと考えると合理的な術式構築ができる.同じpT2胆囊癌でも病変の存在部位や患者の全身状態によりその病状は様々である.画一的な標準術式をすべての患者に適応するのは合理的ではなく,個々の患者に合わせたテーラーメイド外科治療を目指すべきである.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.