Japanese
English
特集 進行胆囊癌の診断と治療
各論
手術術式
pT2-3(ss/se)胆囊癌に対する外科切除
Surgical resection for pathologic T2-3 gallbladder carcinoma invading subserosa/serosa
若井 俊文
1
,
白井 良夫
1
,
坂田 純
1
,
大橋 拓
1
,
山口 尚之
2
,
味岡 洋一
2
,
畠山 勝義
1
Toshifumi WAKAI
1
,
Yoshio SHIRAI
1
,
Jun SAKATA
1
,
Taku OHASHI
1
,
Naoyuki YAMAGUCHI
2
,
Yoichi AJIOKA
2
,
Katsuyoshi HATAKEYAMA
1
1新潟大学大学院 医歯学総合研究科 消化器・一般外科学分野
2新潟大学大学院 医歯学総合研究科 分子・診断病理学分野
1Division of Digestive and General Surgery,Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences
2Division of Molecular and Diagnostic Pathology,Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences
キーワード:
胆囊癌
,
ss/se癌
,
進展様式
,
リンパ節郭清
,
予後
Keyword:
胆囊癌
,
ss/se癌
,
進展様式
,
リンパ節郭清
,
予後
pp.23-29
発行日 2012年1月15日
Published Date 2012/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100515
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要旨
進行胆囊癌に対する手術の基本は,「病巣所見に応じた術式選択」である.pT2-3(ss/se)胆囊癌73自験例の検討では,Glenn手術変法の成績は累積5年生存率78%と良好であった.pT2胆囊癌の43%にリンパ節転移が陽性であることから,肝切除より所属リンパ節郭清を重視すべきである.リンパ節転移陽性であった32例中18例が5年生存しており,リンパ節転移陽性例の累積5年生存率は71%と良好な成績であった.胆囊床周囲の限局性肝内進展に対しては,マージンを確保した胆囊床周囲肝実質の切除が重要である.治癒切除可能なpT2-3(ss/se)胆囊癌の主たる進展様式はリンパ行性進展と局所浸潤であり,Glenn手術変法を基本とする治療方針は概ね妥当であり,成績向上の鍵はリンパ節郭清である.
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