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特集 胆囊癌根治手術をめぐる諸問題
〔術式選択〕
進展要素の組み合わせによる術式決定
Surgical procedure corresponding to gallbladder carcinoma tumor spread
加藤 健太郎
1
,
近藤 哲
1
,
川崎 亮介
1
,
松本 譲
1
,
土川 貴裕
1
,
七戸 俊明
1
,
田中 栄一
1
,
平野 聡
1
Kentaro KATO
1
1北海道大学大学院医学研究科腫瘍外科学分野
キーワード:
胆囊癌
,
進展様式
Keyword:
胆囊癌
,
進展様式
pp.1033-1037
発行日 2009年8月20日
Published Date 2009/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102648
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要旨:胆囊癌の進展様式は,肝門浸潤型,肝床浸潤型,肝床肝門浸潤型,合流部浸潤型,リンパ節浸潤型,限局型の6型に分類される.手術適応は腹膜播種,遠隔転移,大動脈周囲リンパ節に転移がない症例としている.大動脈周囲リンパ節は開腹後に術中迅速病理診断で転移陰性を確認してから根治手術に入る方針としている.手術術式は術前の画像診断で,Hinf,Binf,Si,Nの各要素を評価し,それぞれに必要な手技を組み合わせることにより術式を決定している.胆囊癌では術中所見から術式を決定することは不可能であり,術前の正確な画像診断に基づいてあらかじめ術式を立案することが肝要である.
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