Japanese
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特集 進行胆囊癌の診断と治療
序説
進行胆囊癌手術における諸問題
Problems of surgial management for advanced gallbladder carcinoma
塚田 一博
1
,
松井 恒志
1
,
吉岡 伊作
1
,
澤田 成朗
1
,
長田 拓哉
1
Kazuhiro TSUKADA
1
,
Koshi MATSUI
1
,
Isaku YOSHIOKA
1
,
Shigeaki SAWADA
1
,
Takuya NAGATA
1
1富山大学医学部消化器・腫瘍・総合外科
1Department of Surgical Gastroenterology,Surgical Oncology,and General Surgery
キーワード:
胆囊癌
,
進展様式
,
術式選択
Keyword:
胆囊癌
,
進展様式
,
術式選択
pp.7-9
発行日 2012年1月15日
Published Date 2012/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100512
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はじめに
胆囊癌は,切除の安全性の向上や抗癌剤の進歩にもかかわらずいまだ予後不良な癌の1つであり,進行癌の長期生存には外科的切除が唯一の方法である1,2).一方,胆囊癌はその壁深逹度に伴い,肝転移,リンパ節転移などが起こることがよく知られており3),こうした周囲の進展に合わせた切除術式の設定や適切な化学療法の確立が望まれる.また,胆囊癌の肉眼型は平坦型が多く,重要な壁深逹度診断はもとより癌の存在診断自体が難しい場合もある診断困難な癌の1つでもある.
このように,胆囊癌はその診断治療にいくつかの論点がある.本稿では進行癌を中心に胆囊癌の診断や治療に関して解決すべき問題点について取り上げた.
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