Japanese
English
特集 がんの切除範囲を考える―診断法とその妥当性
膵癌およびIPMNの切除範囲を考える
Appropriate resection for the pancreatic cancer and the intraductal papillary mucinous neoplasm
加藤 健太郎
1
,
近藤 哲
1
,
平野 聡
1
,
土川 貴裕
1
,
七戸 俊明
1
,
田中 栄一
1
Kentaro KATO
1
1北海道大学大学院医学研究科腫瘍外科学分野
キーワード:
包み込む切除
,
腹腔動脈合併切除
,
十二指腸温存膵頭部切除
Keyword:
包み込む切除
,
腹腔動脈合併切除
,
十二指腸温存膵頭部切除
pp.1215-1220
発行日 2008年9月20日
Published Date 2008/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102255
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要旨:膵癌および膵IPMNの切除範囲を決定するうえで有用な診断法は,前者においてはMDCT,後者ではEUSとIDUSである.これらの手段で進展範囲を正確に診断したのち,症例に応じて適正な術式を選択する.膵頭部癌では剝離面を癌陰性にするために後腹膜組織,門脈,上腸間膜動脈神経叢右側の切除を伴う膵頭十二指腸切除を行う.膵体部癌では同様に腹腔動脈合併切除を伴う尾側膵切除を標準手術として行っている.浸潤癌では「包み込む切除」が重要である.IPMNで浸潤癌の所見がない場合,縮小手術としてDPPHRなど膵実質のみの切除が可能である.
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