特集 癌診療に役立つ最新データ2007-2008
Ⅻ.小児癌
小児癌に関する最新のデータ
上野 滋
1
,
平川 均
1
,
檜 友也
1
Shigeru UENO
1
1東海大学医学部外科学系小児外科学
pp.357-372
発行日 2007年10月22日
Published Date 2007/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101924
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
要旨:1985年以降,主に欧米におけるグループスタディの成果により小児癌の治療成績は著しく向上し,各小児癌に対する標準的な治療は確立されたが,なお難治例は存在する.わが国では,神経芽腫マススクリーニングはその有効性への疑問と過剰診断が明らかとなって中止される一方,治療成績の一層の向上を目指して,神経芽腫,小児肝癌,腎芽腫,横紋筋肉腫,ユーイング肉腫ファミリー腫瘍に対する医師主導型のグループスタディが行われるようになった.また,患者およびその家族に対するトータル・ケアの考え方が浸透しつつあり,そのための支援活動,支援団体が増加している.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.