Japanese
English
特集 ここまできたDay Surgery
小児鼠径ヘルニアのDay Surgery
Day surgery for pediatric inguinal hernia
平川 均
1
,
横山 清七
1
,
上野 滋
1
,
田島 知郎
1
,
幕内 博康
1
Hitoshi HIRAKAWA
1
1東海大学医学部外科
キーワード:
小児
,
鼠径ヘルニア
,
日帰り手術
,
術後合併症
Keyword:
小児
,
鼠径ヘルニア
,
日帰り手術
,
術後合併症
pp.733-737
発行日 1998年6月20日
Published Date 1998/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903202
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1986年から小児鼠径ヘルニアに対しday surgeryを導入し,問題なく継続している.今回筆者らのday surgeryシステム,術式の提示と,術後合併症の考察ならびに家族からのアンケート調査でday surgeryの利害について検証した.検討したのは1,155例で,day surgery 920例中224例(24.3%)に合併症を認めたが,発生率は入院手術例と同等であった.年齢別に合併症内容は異なり,学童に創離開,疼痛が多く,感染はない.乳児,幼児に発熱,嘔吐,下痢が発現しやすく,創離開は少ない,などが判明した.小児鼠径ヘルニアは小児外科医,麻酔科医,小児病棟一体のもと安全にday surgeryを行いうる疾患で,かつ家族の要望に応えうる医療形態である.
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