特集 癌診療に役立つ最新データ
ⅩⅠ.大腸癌
大腸癌の治療に関する最新のデータ
植竹 宏之
1
,
樋口 哲郎
1
,
榎本 雅之
1
,
杉原 健一
1
Hiroyuki UETAKE
1
1東京医科歯科大学大学院消化機能再建学
pp.283-288
発行日 2002年10月30日
Published Date 2002/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905046
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大腸癌の手術は治癒切除率には変化がないが,肛門の温存などQOLを考慮した術式が増えている.5年生存率は向上しており,これは診断学の向上や手術手技の改善,術前・術後の補助療法が寄与していると考えられる.近年,早期癌に対する手術が増えており,今後は内視鏡的切除や腹腔鏡下手術の普及と増加が予測される.わが国には大腸癌治療のガイドラインはなく,早期の確立が望まれる.
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