特集 癌診療に役立つ最新データ2007-2008
Ⅹ.膵癌
膵癌の治療に関する最新のデータ
天野 穂高
1
,
浅野 武秀
1
,
吉田 雅博
1
,
三浦 文彦
1
,
豊田 真之
1
,
和田 慶太
1
,
加藤 賢一郎
1
,
高田 忠敬
1
Hodaka AMANO
1
1帝京大学医学部外科
pp.321-325
発行日 2007年10月22日
Published Date 2007/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101919
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要旨:今日の膵癌診療における課題としては,①膵癌の早期診断,②手術適応および適切な術式選択,③補助療法の開発などが挙げられる.2006年に膵癌診療ガイドラインが発刊され,膵癌の治療における基本的な指針が示された.外科治療では拡大手術と標準手術を比較したRCTが報告され,拡大手術の意義は少ないとされた.膵癌化学療法では2001年に塩酸ゲムシタビン(GEM)が認可され,化学療法のfirst lineとして用いられているが,術後補助療法を含めた膵癌化学療法の新たな展開が期待されている.
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