特集 癌診療に役立つ最新データ2007-2008
Ⅹ.膵癌
膵癌の再発診療に関する最新のデータ
中森 正二
1
,
辻江 正徳
1
,
宮本 敦史
1
,
安井 昌義
1
,
池永 雅一
1
,
宮崎 道彦
1
,
平尾 素宏
1
,
藤谷 和正
1
,
三嶋 秀行
1
,
辻仲 利政
1
Shoji NAKAMORI
1
1国立病院機構大阪医療センター外科
pp.327-335
発行日 2007年10月22日
Published Date 2007/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101920
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要旨:膵癌切除例の再発率は高く,再発の診断・治療は重要であるが,いまだ標準的な診断・治療法は確立されていない.塩酸ゲムシタビンの出現以来,再発膵癌の治療の中心は塩酸ゲムシタビンであり,それを陵駕する治療薬は現れていない.再発膵癌の標準的診断法や治療のエビデンスを確立していくためには,実地臨床として施設ごとに異なった診断や治療を行って経験のみを蓄積していくよりも,多施設で共通したプロトコールに基づき大規模な臨床試験を行い,科学的根拠を作り上げていくことが必要であろう.
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