Japanese
English
特集 浸潤性膵管癌の診療をどうするか
膵癌の標準的な術式はなにか
Standard operation for pancreatic cancer
天野 穂高
1
,
高田 忠敬
1
,
安田 秀喜
1
,
長島 郁雄
1
,
吉田 雅博
1
,
三浦 文彦
1
,
豊田 真之
1
,
井坂 太洋
1
,
和田 慶太
1
,
高木 健司
1
Amano Hodaka
1
1帝京大学医学部外科
キーワード:
膵癌
,
標準術式
,
根治性
,
安全性
,
QOL
Keyword:
膵癌
,
標準術式
,
根治性
,
安全性
,
QOL
pp.1495-1498
発行日 2003年11月20日
Published Date 2003/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101602
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膵癌の長期生存には,癌遺残を認めない切除(R0)が唯一の方法であるが,術式は施設間で異なる.現在の膵癌切除の対象例の多くは進行癌であり,進行癌でR0を可能とするにはどうすべきかを考えた標準術式を決定する必要がある.根治性,安全性,QOLを考慮した場合,現時点での標準術式は胃や十二指腸球部の浸潤,胃周囲リンパ節転移を伴わない症例ではPPPDを選択し,門脈浸潤例では門脈切除を施行,D2リンパ節郭清および上腸間膜動脈右側の神経叢切除を伴う後腹膜郭清と考えた.合理的な膵癌の標準術式を明らかにするためには,今後のRCTによる検討が必要であると考えられた.
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