特集 癌診療に役立つ最新データ
Ⅷ.胆管癌
胆管癌の診断に関する最新のデータ
植木 隆
1
,
清水 周次
2
,
許斐 裕之
1
,
永井 英司
1
,
中野 賢二
1
,
山口 幸二
1
,
田中 雅夫
1
Takashi UEKI
1
1九州大学大学院医学研究院臨床・腫瘍外科
2九州大学医学部附属病院光学医療診療部
pp.210-214
発行日 2002年10月30日
Published Date 2002/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905033
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胆管癌の診断はさまざまな診断法を駆使して包括的に行う.胆管癌の治療には正確な範囲,深達度,進行度診断が重要で,これらは直接患者の予後に影響する.肝外胆管癌では早期癌の割合は10%程度で,周囲組織および大血管への浸潤などによるt3,t4症例が45〜60%存在し,stage Ⅲ以上が50%以上を占める.一方,乳頭部癌では早期癌は33%と胆管癌より多く,stage Ⅰ,Ⅱ症例が70%程度を占めている.
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