Japanese
English
特集 消化管機能温存を考えた外科手術最前線
〔癌手術における機能温存および機能再建術―肝胆膵癌領域〕
幽門輪温存膵頭十二指腸切除
Pylorus-preserving pancreatoduodenectomy for pancreatoduodenal cancer
山口 幸二
1
,
渡部 雅人
1
,
中村 雅史
1
,
許斐 裕之
1
,
杉谷 篤
1
,
水元 一博
1
,
田中 雅夫
1
Koji Yamaguchi
1
1九州大学大学院医学研究院臨床・腫瘍外科
キーワード:
幽門輪温存膵頭十二指腸切除
,
膵頭十二指腸切除
,
膵頭十二指腸領域癌
Keyword:
幽門輪温存膵頭十二指腸切除
,
膵頭十二指腸切除
,
膵頭十二指腸領域癌
pp.1579-1582
発行日 2005年12月20日
Published Date 2005/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100304
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要旨:膵頭部癌に対しては従来,2/3の胃切除を伴う膵頭十二指腸切除(pancreatoduodenectomy:PD)が広く行われてきた.臓器機能温存の考えの普及とともに幽門輪と胃を温存する幽門輪温存膵頭十二指腸切除(pylorus-preserving pancreatoduodenectomy:PPPD)を行う施設が多くなってきている.根治性と機能温存のバランスが重要である.根治性からは問題となる5,6番リンパ節転移は高頻度ではなく,PPPDでも郭清は可能なこと,さらに再発率,生存率ともにPDとPPPDで差はないとするものが多い.合併症の面ではPPPDは早期に胃排泄遅延が多いとする報告があり,長期にはPPPDが栄養状態や体重回復がよいとする報告がある.PD,PPPDを比較しまとめた.
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