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あとがき
炭山 嘉伸
pp.876
発行日 2007年6月20日
Published Date 2007/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101777
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このあとがきを書いている2月,3月のシーズン,毎週の日曜ごとに,冬のスポーツとしてのマラソン大会が開かれている.
3月11日には,大阪で8月に開かれる世界陸上選手権の出場選手最終決定競技として,名古屋国際女子マラソンが開かれた.レースは,40km過ぎまで5人のトップ集団が並走し,最後は残り700mで優勝した橋本選手と,ベテラン弘山選手のデッドヒートで決着がつくという,激しいレース内容だった.この日は,風速10m以上の冷たい風が吹く最悪のコンディションで,世界選手権出場内定基準の2時間26分を切ることはできなかったが,悪条件の中での2時間28分49秒は高く評価され,優勝した橋本選手は世界陸上代表選手となった.この名古屋国際女子マラソンで世界陸上女子マラソンの選考レースは全て終了し,1月の大阪国際女子マラソンを制した原選手,2位ながら2時間24分台の小崎選手,そして昨年11月の東京国際女子マラソンで優勝した土佐選手らが,代表として内定している.
日本の女子マラソンは,オリンピックで有森選手が2大会連続で銀・銅メダルを,そして高橋選手・野口選手がそれぞれ金メダルを獲得するなど,世界レベルからみてもその実力と実績は突出したものがある.
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