Japanese
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特集 術後呼吸器合併症―予防と対策の最新知識
外科手術後の気胸の診断と治療
Diagnosis and treatment of pneumothorax after surgery
三浦 世樹
1
,
加藤 厚
1
,
木村 文夫
1
,
清水 宏明
1
,
吉留 博之
1
,
大塚 将之
1
,
吉富 秀幸
1
,
野沢 聡志
1
,
古川 勝規
1
,
三橋 登
1
,
竹内 男
1
,
須田 浩介
1
,
吉岡 伊作
1
,
宮崎 勝
1
Seiki MIURA
1
1千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学
キーワード:
術後合併症
,
気胸
,
胸腔ドレナージ
Keyword:
術後合併症
,
気胸
,
胸腔ドレナージ
pp.333-338
発行日 2007年3月20日
Published Date 2007/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101225
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要旨:気胸は特発性に発症することが最も多いが,術後肺合併症として医原性に発症することも多く,われわれ外科医もしばしば遭遇する疾患の1つである.特に自覚症状の訴えがない全身麻酔中に発生した場合は診断が遅れ,かつ致命的にもなり得るので注意が必要である.このため,胸・腹部手術や中心静脈血管確保,ブラやブレブを有する症例の陽圧換気による全身麻酔などにおいては術後の気胸の発生を念頭に置き,理学所見や胸部X線などの検査によって早期に発見・診断するとともに,胸腔穿刺や持続胸腔ドレナージなどの迅速で適切な治療を行うことが重要である.
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