Japanese
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特集 術後呼吸器合併症―予防と対策の最新知識
肺水腫―急性肺傷害の病態と対策
Acute lung injury following surgical stress
小野 聡
1
,
辻本 広紀
1
,
望月 英隆
1
Satoshi ONO
1
1防衛医科大学校外科学講座
キーワード:
高度手術侵襲
,
SIRS
,
好中球エラスターゼ
,
ケモカイン
Keyword:
高度手術侵襲
,
SIRS
,
好中球エラスターゼ
,
ケモカイン
pp.339-344
発行日 2007年3月20日
Published Date 2007/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101226
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要旨:術後急性肺傷害の病態と対策について概説した.手術侵襲後の急性肺傷害の病態には,高度な手術侵襲によって引き起こされる全身性炎症反応症候群(SIRS)に伴う炎症担当細胞の活性化が深く関与している.したがって,術後急性肺傷害対策の基本はSIRS対策と適切な輸液管理が重要である.具体的には,輸液管理ではoverhydrationにならないように厳密な投与量の設定をするとともに,術前から栄養状態の改善を目指すことが重要であり,また,SIRS対策ならびに術後の急性肺傷害対策としてプロテアーゼインヒビターの投与が有用である.
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