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特集 肝門部胆管癌に対する術前胆道ドレナージ
ドレナージ法の選択基準は?
予定術式検討後の適切なドレナージ
Biliary drainage in patients with obstructive jaundice for hilar cholangiocarcinoma
加藤 厚
1
,
清水 宏明
1
,
木村 文夫
1
,
吉留 博之
1
,
大塚 将之
1
,
古川 勝規
1
,
吉富 秀幸
1
,
三橋 登
1
,
竹内 男
1
,
高屋敷 吏
1
,
須田 浩介
1
,
高野 重紹
1
,
宮崎 勝
1
Atsushi KATO
1
,
Hiroaki SHIMIZU
1
,
Fumio KIMURA
1
,
Hiroyuki YOSHIDOME
1
,
Masayuki OHTSUKA
1
,
Katsunori FURUKAWA
1
,
Hideyuki YOSHITOMI
1
,
Noboru MITSUHASHI
1
,
Dan TAKEUCHI
1
,
Tsukasa TAKAYASHIKI
1
,
Kousuke SUDA
1
,
Shigetsugu TAKANO
1
,
Masaru MIYAZAKI
1
1千葉大学大学院医学研究院 臓器制御外科学
1Department of General Surgery,Chiba University Graduate School of Medicine,Chiba
キーワード:
肝門部胆管癌
,
胆道ドレナージ
,
区域性胆管炎
Keyword:
肝門部胆管癌
,
胆道ドレナージ
,
区域性胆管炎
pp.267-273
発行日 2009年5月15日
Published Date 2009/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100150
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要旨
閉塞性黄疸を有する肝門部胆管癌症例は術後肝不全発症の危険性が高く,術前の減黄を目的とした胆道ドレナージが推奨されているが,その適応基準や方法に関していまだ一定の見解はない.肝葉切除が予定される肝門部胆管癌症例では,減黄,および診断を目的とした予定残肝側のみの片葉ドレナージで十分であると考えられ,また区域性胆管炎を含めた合併症の発症率を考慮しても内視鏡的ドレナージと経皮的ドレナージに優劣はなく,現時点ではそれぞれの特徴をよく理解したうえで,各施設に応じた安全で確実なドレナージ方法を選択することが重要である.今後は,長期予後も含めて大規模な臨床試験によるドレナージ方法の選択基準を検討する必要がある.
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