Japanese
English
特集 直腸癌に対する手術のコツ
下部直腸癌に対する括約筋温存手術
Sphincter-preserving operation for lower rectal cancer
森田 隆幸
1
,
梅原 実
1
,
西川 晋右
1
,
小川 仁
1
,
向田 和明
1
,
三上 泰徳
1
,
小原 治枝
2
,
小山 基
2
,
村田 暁彦
2
Takayuki MORITA
1
1青森県立中央病院外科
2弘前大学医学部第2外科
キーワード:
肛門括約筋温存手術
,
下部直腸癌
,
低位前方切除術
,
器械吻合
Keyword:
肛門括約筋温存手術
,
下部直腸癌
,
低位前方切除術
,
器械吻合
pp.1551-1556
発行日 2004年12月20日
Published Date 2004/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101103
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要旨:下部直腸癌の標準的治療として括約筋温存手術が普及してきた.癌の肛門側進展の頻度は低いが,腫瘍細胞の分化度,壁深達度,リンパ節転移の状況を見定めながら方針を決定する.実際の手術では解剖学的はく離層を保ち,骨盤隔膜まで完全に直腸をはく離・授動する手技が求められ,安全かつ確実な吻合を行う.術後の排便に関する愁訴は少なくないが,括約筋機能温存手術は括約筋という組織を残すという手術にとどまらず,排便機能温存手術という概念の中で発展させなければならない.
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