特集 画像で決める癌手術の切除範囲—典型症例総覧
Ⅴ.直腸癌・肛門管癌
直腸癌に対する低位前方切除術
森田 隆幸
1
,
村田 暁彦
1
,
小山 基
1
,
丸山 将輝
1
,
木村 典央
1
,
佐々木 睦男
1
Takayuki MORITA
1
1弘前大学医学部第2外科
pp.177-182
発行日 2001年10月30日
Published Date 2001/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904648
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はじめに
直腸癌手術の標準術式として低位前方切除術が普及してきている.本術式を行う場合,個々の症例ごとに組織型,壁深達度,リンパ節転移の有無などを検討しながら手術計画を立てなければならない.肛門括約筋温存手術か,直腸切断術か,その適応選択に迷う下部直腸癌については他誌に譲り,本稿では最も普遍的に低位前方切除術が適応されるRa直腸癌の症例を中心に,これらの問題を含め概説したい.
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