特集 難治性肛門疾患の手術治療
坐骨直腸窩痔瘻に対する肛門括約筋温存手術
岡本 康介
1
,
松島 誠
1
,
下島 裕寛
1
,
河野 洋一
1
,
杉田 博俊
1
,
香取 玲美
1
1松島病院大腸肛門病センター
キーワード:
坐骨直腸窩痔瘻
,
肛門括約筋温存手術
,
FPOT法
Keyword:
坐骨直腸窩痔瘻
,
肛門括約筋温存手術
,
FPOT法
pp.1349-1357
発行日 2018年8月15日
Published Date 2018/8/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000000815
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痔瘻の手術の留意点は,根治性と同時に肛門機能の温存である。
広範囲におよぶ深部の病巣が肛門括約筋とその周囲の構造,機能を侵し,さらに根治手術においては,原発口,原発巣の処理ならびに瘻管の切除などにより肛門機能に侵襲が加わる。さらに術後創部は日々の排便により安静を保ち難く汚染は回避できず,術後のドレナージ不良などが治癒遷延や再発リスクになる。
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