海外医療事情
韓国の医療事情
米村 豊
1
Yutaka YONEMURA
1
,
Hyo-Yung Yun
2
1静岡県立静岡がんセンター胃外科,腹膜播種科
2Assistant Professor,Chung Bug University,Department of Surgery
2Assistant Professor,Chung Bug University,Department of Surgery
pp.1460-1463
発行日 2004年11月20日
Published Date 2004/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101088
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はじめに
筆者らは東アジアにおける胃癌の標準治療を開発するため,1995年韓国,台湾,中国,日本の13施設でEast Asia Surgical Oncology Group(EASOG)を結成した.第1回の会合を京都で開催し,高度進行胃癌に対する新しい化学療法をメインテーマとした.FEPMTXと名づけたこの化学療法はresponse rate 52%,MST 356日という成績であった1).
その後,胃癌のリンパ節郭清のランダム化比較試験D2 vs D4を1996年から開始し,256例が集積,2003年に終了している2).また韓国の施設と腹腔内洗浄液を用いた遺伝子診断を開発しつつある3~5).現在はEASOGは20施設に増加した.図1は静岡がんセンターで行われたEASOGのワークショップClinical Pathway of Peritoneal Dissemination from Gastric Cancer(2002年11月23日)の一こまである.このような関連から韓国における医療事情を述べる.
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