特別寄稿
韓国の母乳育児事情
曹 貞淑
1
,
真木 めい子
2
1韓国大田市アレモック産後看護センター
2桶谷式乳房管理法研修センター東京校
pp.898-901
発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100839
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韓国の面積は日本の約4分の1で,人口は約4,686万人(1999年)です。私の住んでいる大田広域市(写真1)の面積は約540km2,人口は約139万人で,韓国の6大都市(ソウル・釜山・大邱・仁川・光州・大田)のうち面積,人口ともに5番目の都市です。そして韓国の6大都市のうち最も快適で暮らしやすい都市と言われ,高速道路,国道,鉄道などすべての交通網が全国につながっています。また,今年4月には,KTX(Korea Train Express)がソウル-釜山間で開業し,ソウルまでの所要時間は1時間となりました。市内にはエキスポ科学公園,儒城温泉,大徳研究団地,近郊には鶏竜山国立公園,扶余,公州の文化遺跡があり,観光名所もあります。大徳研究団地には科学文化センター,国立中央科学館など60あまりの科学関連機関があり,韓国の最先端技術の中心としての役割を果たしています。
私は,1985年に助産師免許取得後,病院勤務を経て,1998年に助産師としてはじめて韓国の大田広域市に出産後の産褥入院施設「アレモック産後看護センター」を開業しました。開業当初から母乳哺育に力を入れ,2002年にはIBCLC(国際認定ラクテーション・コンサルタント)の資格を取得しました。また日本の桶谷式母乳育児相談室を見学し興味を持ち,母乳育児ケアを充実させると同時に韓国の母乳哺育率が低迷している現状に桶谷式乳房管理法が必要であると痛感し,2003年4月に桶谷式乳房管理法研修センター東京校に入学し,本年3月に卒業,6月に桶谷式乳房管理法の認定者となりました。
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