特集 イラストレイテッド外科標準術式
Ⅱ.胃の手術
進行胃癌の拡大手術(左上腹内臓全摘術など)
古河 洋
1
,
今村 博司
1
,
龍田 眞行
1
,
岸本 朋乃
1
,
山本 和義
1
Hiroshi FURUKAWA
1
1市立堺病院外科
pp.113-119
発行日 2006年10月22日
Published Date 2006/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101005
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
胃癌の手術法は,比較試験はされなかったもののその治療成績や安全性が一般に発表されているので,それが「標準手術」として扱われてきた.進行癌では「根治B」になるよう,すべて取り除く術式が採用された.一方,リンパ節郭清のために一定の臓器を合併切除する術式も定着し,例えば「胃全摘+膵・脾合併切除」が行われてきた.さらに拡大した手術術式として「左上腹内臓全摘術」や「膵頭十二指腸切除」も行われている.ここでは,胃全摘+膵・脾合併切除,「左上腹内臓全摘術」などとそれより大きい手術の意義と手術術式,治療成績について述べる.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.