Japanese
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特集 内視鏡外科手術を安全に行うために
早期胃癌に対する腹腔鏡補助下胃切除術を安全に行うために
Laparoscopy-assisted gastrectomy
永井 祐吾
1
,
田中 信孝
2
,
永井 元樹
2
Nagai Yugo
1
1総合病院国保旭中央病院内視鏡外科
2総合病院国保旭中央病院外科
キーワード:
早期胃癌
,
腹腔鏡下手術
,
リンパ節郭清
Keyword:
早期胃癌
,
腹腔鏡下手術
,
リンパ節郭清
pp.673-679
発行日 2004年6月20日
Published Date 2004/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100640
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要旨:腹腔鏡補助下胃切除を安全に行うためのポイントを解説した.進行癌やリンパ節転移を除外するために超音波内視鏡やCT画像診断は不可欠である.切除範囲は術前内視鏡で施行した点墨点を目安にする.術者は患者左側に立ち,左側腹部の2本のトロカールで郭清操作を行う.助手は患者右側に立ち,右側腹部(右手),心窩部(左手)のトロカールから術野展開を行う.術者は主として超音波凝固切開装置を用い,胃周囲血管の剝離を行う.クリップの脱落や超音波凝固切開装置のキャビテーションで思わぬ出血をきたすことがある.胃周囲の血管走行を術前から十分把握し,血管周囲の郭清は細心の注意を払って行うべきである.突発的出血に際し,ガーゼ圧迫でコントロールできなければ速やかな開腹コンバートの構えが重要である.
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