Japanese
English
特集 早期胃癌の内視鏡的根治切除
腹腔鏡下胃内手術
Laparoscopic intragastric surgery for early gastric cancer
大橋 秀一
1
,
余田 洋右
1
,
神野 浩樹
1
,
明石 章則
1
,
鄭 一秀
1
,
笹岡 英明
1
,
西野 雅行
1
,
桂 敏明
1
Shuichi OHASHI
1
1宝塚市立病院外科
キーワード:
早期胃癌
,
腹腔鏡下手術
,
胃内手術
Keyword:
早期胃癌
,
腹腔鏡下手術
,
胃内手術
pp.37-41
発行日 1995年1月20日
Published Date 1995/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905133
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早期胃癌に対する腹腔鏡下手術の1つとして,まったく新しい概念に基づく「腹腔鏡下胃内手術」を開発した.本法においては,すべてのトロカールを直接胃内に刺入留置し,腹腔鏡ならびに手術器具を胃内に挿入して胃粘膜切除術を行う.本法の適応としては,胃内視鏡で切除困難な早期胃癌や胃粘膜下腫瘍が挙げられる.この手術法においては,胃前壁を除くほとんどすべての胃内病変の切除が可能である.これまで約2年間に早期胃癌10例を含む12例に本法を施行したが,これまでのところ重篤な合併症や再発例はみられていない.本法は,胃内視鏡的治療が困難な症例や高齢者における早期胃癌などに対しては,きわめて優れた内視鏡的手術法であると考えられる.
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