Japanese
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特集 早期胃癌の内視鏡的根治切除
腹腔鏡補助下幽門側胃切除Billroth-Ⅰ法再建術式
Laparoscope-assisted Billroth-Ⅰ gastrectomy for early gastric cancer
永井 祐吾
1
,
谷村 弘
1
,
瀧藤 克也
1
,
柏木 秀夫
1
Yugo NAGAI
1
1和歌山県立医科大学消化器外科
キーワード:
早期胃癌
,
腹腔鏡下手術
,
縮小手術
Keyword:
早期胃癌
,
腹腔鏡下手術
,
縮小手術
pp.31-36
発行日 1995年1月20日
Published Date 1995/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905132
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内視鏡的治療の適応から外れた幽門側の粘膜内癌7例に対し,腹腔鏡補助下に1群リンパ節を含めた胃切除を行い,再建を行う術式を施行した.
摘出リンパ節は,初期の5例ではNo.3,4,5,6,7で,最近の2例においてはD1+No.1,7の郭清が施行できた.37℃以上の有熱期間は平均1.7日と短く,術翌日より立位可能であった.吻合部狭窄を2例に認めたが,内視鏡的拡張術で改善した.
本術式は,内視鏡的治療や腹腔鏡下部分切除とは異なり,領域リンパ節の大部分が摘出でき,しかも4cmの小切開創で再建可能である.今後,前庭部あるいは体下部の粘膜内癌の縮小手術の一法として期待できる.
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