Japanese
English
特集 胃癌治療のup-to-date—機能温存手術と縮小手術
縮小手術
腹腔鏡下胃局所切除術
Laparoscopic partial gastrectomy
松本 純夫
1
,
川邊 則彦
1
,
鈴木 啓一郎
1
,
梅本 俊治
1
Sumio MATSUMOTO
1
1藤田保健衛生大学第2教育病院外科
キーワード:
早期胃癌
,
胃局所切除
,
縮小手術
Keyword:
早期胃癌
,
胃局所切除
,
縮小手術
pp.1301-1304
発行日 1996年10月20日
Published Date 1996/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902422
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早期胃癌でもリンパ節転移のない深達度mの癌は局所切除のよい対象といえる.胃内視鏡による粘膜切除は病巣の大きさが1.0cmを超えると一括切除は難しくなり,分割切除が試みられるが,no touch isolationの原則からみれば一括切除のほうが望ましい.腹腔鏡下の胃局所切除のよい適応は2.0cmまでのリンパ節転移のない症例である.しかし本法はそれ以上の大きさの病変にも対応できるし,壁外アプローチでもあるのでリンパ節のサンプリング郭清も可能である.病巣吊り上げ法での胃局所全層切除は前壁のものは容易に可能であるが,小彎,大彎のものは血管とリンパ節の処理が必要である.後壁のものは大網,小網を開けてから病巣を引き出す工夫が必要である.
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