Japanese
English
特集 「出血量ゼロ」をめざした消化管癌の内視鏡下手術
〔胃癌〕
腹腔鏡下胃全摘術
Laparoscopic total gastrectomy
布部 創也
1
,
比企 直樹
1
,
谷村 慎哉
1
,
熊谷 厚志
1
,
窪田 健
1
,
野原 京子
1
,
愛甲 丞
1
,
尾崎 知博
1
,
渡邊 良平
1
,
佐野 武
1
,
山口 俊晴
1
Souya NUNOBE
1
1癌研有明病院消化器外科
キーワード:
腹腔鏡下手術
,
胃全摘出術
,
リンパ節郭清
Keyword:
腹腔鏡下手術
,
胃全摘出術
,
リンパ節郭清
pp.1628-1634
発行日 2010年12月20日
Published Date 2010/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103343
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要旨:腹腔鏡下胃全摘術(LATG)における「出血量ゼロ」をめざした手術手技について紹介した.再建の手技が確立されていないため,手術全体のバランスを考えると,いかに出血なくリンパ節郭清を行い再建に移れるかがLATGのポイントと考えられる.特に脾門部から噴門部にかけての処理が重要であり,われわれは助手の展開を工夫し脾臓の損傷を防ぐこと,胃後壁の無漿膜野を意識しより良い視野を保つことで出血を最小限に抑え,同部位の処理を行っている.また,腹腔鏡下幽門側胃切除で行う幽門部や膵上縁のリンパ節郭清なども,手際のよい定型化された手技,視野展開とともに,ドライな視野を保つためのより繊細な出血させない工夫が必要と考えられる.
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