進行肝細胞癌に対する治療戦略(集学的治療を含めて) 外科的治療
巨大肝細胞癌に対する外科治療
若山 顕治
1
,
神山 俊哉
,
武冨 紹信
1北海道大学 消化器外科I
キーワード:
横隔膜
,
肝細胞癌
,
肝切除
,
危険因子
,
治療成績
,
無病生存
Keyword:
Diaphragm
,
Hepatectomy
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Risk Factors
,
Treatment Outcome
,
Disease-Free Survival
pp.141-144
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017116841
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腫瘍径が10cmを超える巨大肝細胞癌に対しては,外科的切除が根治を望める唯一の治療法である.Liver hanging maneuver(LHM)を用いた前方アプローチによる肝切除が有用であるが,腫瘍が非常に巨大でLHMを安全に施行することが困難な状況下では,横隔膜を先行切除し,肝の可動性をよくしたうえでLHMを施行する術式が有用である.巨大肝細胞癌は術後再発をきたしやすく予後不良であり,今後の術後補助療法の開発が必要である.
©Nankodo Co., Ltd., 2017