特集 癌治療のプロトコール2005-2006
Ⅶ.膵癌治療のプロトコール
国立病院機構四国がんセンター消化器外科
棚田 稔
1
,
栗田 啓
1
,
久保 義郎
1
,
高嶋 成光
1
1国立病院機構四国がんセンター消化器外科
pp.235-242
発行日 2005年10月22日
Published Date 2005/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100229
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はじめに
膵癌に対する治療法としては,大きく分けて手術,化学療法,放射線療法の3つがある.最も予後が期待できる治療法は手術であるが,積極的な切除を行っても,その成績は満足できるものではない1).一方で,手術は,ほかの治療法と比べ大きなリスクを伴い,患者の負担は計り知れない.このため,膵癌の手術の適応についてはある程度の慎重さが必要である.
本稿では,現時点で,膵癌に対して行っている手術の実際について記載する.
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