特集 癌治療のプロトコール—当施設はこうしている
Ⅸ.乳癌治療のプロトコール
国立病院四国がんセンター・外科
高嶋 成光
1
,
青儀 健二郎
1
,
大住 省三
1
,
河村 進
2
,
片岡 正明
3
Shigemitsu TAKASHIMA
1
1国立病院四国がんセンター外科
2国立病院四国がんセンター形成外科
3国立病院四国がんセンター放射線科
pp.266-274
発行日 2000年10月30日
Published Date 2000/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904282
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術前診療のプロトコール
1.術前患者の評価
乳癌の診療は外科3名,放射線科(治療および診断)2名,形成外科1名,内科腫瘍医(medicaloncologist)1名に数名のレジデントが加わった乳腺グループが担当している.初診患者は外科を受診し,視触診と必要に応じてマンモグラフィを追加してスクリーニングを行う.精密検査は週1回,乳腺グループ全員が参加し,再度の視触診,超音波検査,サーモグラフィを追加して総合診断を行う.
乳癌確診症例については術式を含めた治療計画を作成し,これを呈示してインフォームドコンセントを得たうえで,入院予約,術前検査を施行する.疑診例は穿刺吸引細胞診,針生検,外来あるいは入院での外科生検を行う(図1).
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