連載 病院めぐり
国立病院機構九州医療センター
久保 紀夫
pp.703
発行日 2006年4月10日
Published Date 2006/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100123
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<歴史>
国立病院九州医療センターは,厚生省から21世紀に向けて国立医療機関にふさわしい機構の強化をはかるため,また国立医療機関としての役割分担を明確にするため策定した再編成計画の昭和61年度着手分の1つとして,国立福岡中央病院と国立久留米病院を統合し高度総合医療施設として平成6年7月1日に開設されました.九州全域を診療圏とする高度先駆的医療,難病の専門医療,循環器疾患を主とする高度救急医療と高度周産期医療を主たる診療機能として開院しましたが,平成11年3月には政策医療推進計画において高度総合医療施設に位置付けられました.
現在では循環器病,がん,血液・造血器疾患,肝疾患,成育,免疫異常疾患,内分泌・代謝疾患,腎疾患,感覚器疾患,精神科疾患など10の政策医療分野の専門医療施設として,またエイズ,災害時の九州ブロック拠点病院として診療,臨床研究,教育・研修の3の柱に情報発信という機能を加え,多様な医療ニーズに応じています.平成16年4月には独立行政法人となり,さらなる経営改善を推進のうえ経営基盤を確立し,再編成計画の見直しによって位置づけられた機能を果たすべく飛躍を目指しています.
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