特集 癌治療のプロトコール2005-2006
Ⅳ.肝癌治療のプロトコール
大阪府立成人病センター消化器外科
佐々木 洋
1
,
山田 晃正
1
,
大東 弘明
1
,
江口 英利
1
,
岸 健太郎
1
,
能浦 真吾
1
,
高地 耕
1
,
宮代 勲
1
,
大植 雅之
1
,
矢野 雅彦
1
,
石川 治
1
,
今岡 真義
1
1大阪府立成人病センター消化器外科
pp.129-138
発行日 2005年10月22日
Published Date 2005/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100215
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はじめに
肝癌には,原発性肝癌と転移性肝癌があり,原発性肝癌には,90%以上を占める肝細胞癌(hepatocellular carcinoma:HCC)と,5%にも満たないが,最近,特に注目され,積極的に治療されつつある胆管細胞癌(肝内胆管癌,cholangiocellular carcinoma:CCC)がある.また,転移性肝癌のなかで現在,積極的な治療対象となっているのは大腸および直腸からの転移例である.
本稿では,当科の肝切除の中心をなすHCCについて,当科における治療プロトコールを述べる.
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