Japanese
English
特集 消化器癌neoadjuvant chemotherapyの新展開
〔根治性向上〕
膵癌に対するneoadjuvant chemoradiationの適応と意義
Neoadjuvant chemoradiation in the pancreatic cancer
大東 弘明
1
,
高橋 秀典
1
,
江口 英利
2
,
後藤 邦仁
1
,
山田 晃正
1
,
石川 治
1
,
田中 晃司
1
,
真貝 竜史
1
,
本告 正明
1
,
岸 健太郎
1
,
能浦 真吾
1
,
宮代 勲
1
,
大植 雅之
1
,
矢野 雅彦
1
Hiroaki OHIGASHI
1
1大阪府立成人病センター消化器外科
2大阪大学大学院医学系研究科消化器外科
キーワード:
術前化学放射線療法
,
gemcitabine
,
局所制御
,
肝灌流化学療法
Keyword:
術前化学放射線療法
,
gemcitabine
,
局所制御
,
肝灌流化学療法
pp.502-507
発行日 2010年4月20日
Published Date 2010/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103025
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要旨:長期生存を得るにはR0切除が必須であるが,進行例の多い膵癌では手術単独での限界は明らかである.術前化学放射線療法はsurgical marginやリンパ節転移の陰性化など局所制御の向上をもたらした.われわれは3-dimensional conformal radiationによって胃や十二指腸などの消化管を厳密に照射野から外すことを試み,full-doseのgemcitabine併用にもかかわらず消化器系副作用を軽減させ,通院でも施行可能にした.これに加え,術後の肝灌流化学療法の併用は,肝転移再発を抑制し,治療前T3~4でありながら56%の5年生存が得られた.
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