特集 癌治療のプロトコール2005-2006
Ⅳ.肝癌治療のプロトコール
静岡県立静岡がんセンター肝胆膵外科・他
上坂 克彦
1
,
前田 敦行
1
,
松永 和哉
1
,
金本 秀行
1
,
森本 幸治
1
,
新宮 優二
1
,
山口 茂樹
2
,
古川 敬芳
3
1静岡県立静岡がんセンター肝胆膵外科
2静岡県立静岡がんセンター消化器外科
3静岡県立静岡がんセンター画像診断科
pp.139-144
発行日 2005年10月22日
Published Date 2005/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100216
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はじめに
肝細胞癌の治療には,手術のほかにもラジオ波焼灼療法(RFA),肝動脈塞栓術(TAE),肝動注療法,放射線治療,陽子線治療など,いくつもの選択肢が存在する.それらのなかで根治性に優れ,さらに病理学的に検証が可能であるのは手術だけである.しかし肝切除は,腫瘍の進展範囲や肝予備能などの面から制約を受けることが多いのも事実である.
本稿では,肝癌のなかでも頻度が最も高い肝細胞癌を取り上げ,治療法の選択,肝予備能評価,術前後管理と手術の実際などに関して,当施設の考え方を紹介する.
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