特集 外科医のための最新癌薬物療法
Ⅰ章 臓器別薬物療法
9.膵癌―②術後補助療法
高橋 秀典
1
,
大東 弘明
1
,
石川 治
1
,
真貝 竜史
1
,
本告 正明
1
,
後藤 邦仁
1
,
岸 健太郎
1
,
能浦 真吾
1
,
山田 晃正
1
,
宮代 勲
1
,
大植 雅之
1
,
矢野 雅彦
1
Hidenori TAKAHASHI
1
1大阪府立成人病センター消化器外科
pp.218-224
発行日 2011年10月22日
Published Date 2011/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407103808
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通常型膵癌に対し根治が期待できる唯一の治療法は外科的切除であるが,切除可能な段階で発見される症例は全症例の20~30%である.また,切除可能膵癌であっても切除後の5年生存率は10~15%に過ぎず,手術単独治療の限界は明らかである1).膵癌切除術後の補助療法は1990年代より試みられてきたが,近年のゲムシタビンの登場により大きく進歩したといえる.本稿では,これまでランダム化比較試験の行われたレジメンに加え,現在,有望視されている術後補助療法のレジメンについても概説する.
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